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【解説・採点基準付き】2021年佐賀大学医学部・数学の解答・解説

2021年の佐賀大学医学部・数学の、
解答・解説【完全版】です。

方針の立て方・考え方はもちろん
オリジナルの採点基準付き。

このページで過去問演習が完結するので
赤本などは一切不要です。

目次

2021年佐賀大学医学部数学
第1問 解答・解説

この記事の配点・採点基準は佐賀大学が公表しているものではなく、竜文会が独自に作成したものです。

第1問は図形と計量の問題です。
テーマは「2辺とその間にない角から三角形を決める(余弦定理で辺の長さ)・鋭角の条件で三角形を1つに決めて面積・外接円と内接円の半径」。

問題

2021年佐賀大学医学部数学 第1問 問題
2021年佐賀大学医学部数学 第1問 問題
問題文をテキストで読む

$\mathrm{AB}=6$、 $\mathrm{AC}=4$、 $\cos B=\dfrac34$ をみたす $\triangle\mathrm{ABC}$ について、次の問に答えよ。

(1) 辺 $\mathrm{BC}$ の長さを求めよ。

(2) $\angle\mathrm{C}$ が鋭角のとき、 $\triangle\mathrm{ABC}$ の面積を求めよ。

(3) (2)の $\triangle\mathrm{ABC}$ に対して、その外接円および内接円の半径をそれぞれ求めよ。

解答の方針

【(1)の方針】

着眼点

分かっているのは2辺 $\mathrm{AB}$、 $\mathrm{AC}$ と、その間にない角 $B$ である。余弦定理は「3辺から角を求める」か「2辺とその間の角から残りの辺を求める」ときに使うが、この問題のように間の角でないときも、求めたい $\mathrm{BC}$ を $x$ とおけば、角 $B$ についての余弦定理が $x$ の2次方程式になる。

2次方程式なので解が2つ出る可能性がある。図で見ると、 $\mathrm{B}$ から $\cos B=\dfrac34$ の向きに $\mathrm{AB}=6$ で $\mathrm{A}$ を決めたあと、 $\mathrm{A}$ を中心とする半径4の円が直線 $\mathrm{BC}$ と2点で交わる。つまり条件をみたす三角形は2つあり、2つの解はどちらも答えになる。

2021年佐賀大学医学部数学 第1問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第1問 解答の方針の図
  1. $\mathrm{BC}=x$( $x>0$)とおく。
  2. $\triangle\mathrm{ABC}$ で角 $B$ についての余弦定理 $\mathrm{AC}^2=\mathrm{AB}^2+\mathrm{BC}^2-2\cdot\mathrm{AB}\cdot\mathrm{BC}\cos B$ を立て、 $x$ の2次方程式にする。
  3. 2次方程式を解き、2つの解がどちらも $x>0$ をみたすことを確かめて、両方を答えにする。

中原先生のコメント 余弦定理や正弦定理を使うときは、「 $\triangle\mathrm{ABC}$ で余弦定理より」のように、どの三角形で使ったかを毎回答案に書いてください。書かないと減点されます。

【(2)の方針】

着眼点

(1) の2つの三角形のうち、どちらが「 $\angle\mathrm{C}$ が鋭角」かを決める。3辺の長さが分かっているので、余弦定理で $\cos C$ を求め、その符号で判定する( $\cos C>0$ なら鋭角、 $\cos C<0$ なら鈍角)。図で見ると、 $\mathrm{BC}=4$ の三角形は $\mathrm{C}$ が $\mathrm{A}$ の真下より $\mathrm{B}$ 寄りにあり、 $\angle\mathrm{C}$ が鈍角になっている。

面積は、2辺 $\mathrm{AB}$、 $\mathrm{BC}$ とその間の角 $B$ が分かったので $\dfrac12\cdot\mathrm{AB}\cdot\mathrm{BC}\sin B$ で求める。 $\sin B$ は $\sin^2B+\cos^2B=1$ から求め、 $0^\circ<B<180^\circ$ より正の方をとる。

2021年佐賀大学医学部数学 第1問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第1問 解答の方針の図
  1. $\mathrm{BC}=4$、 $5$ のそれぞれについて、 $\triangle\mathrm{ABC}$ で余弦定理から $\cos C$ を求める。
  2. $\cos C>0$ となる $\mathrm{BC}=5$ を選ぶ。
  3. $\sin^2B+\cos^2B=1$ と $\sin B>0$ から $\sin B$ を求める。
  4. $\triangle\mathrm{ABC}=\dfrac12\cdot\mathrm{AB}\cdot\mathrm{BC}\sin B$ を計算する。

【(3)の方針】

着眼点

外接円の半径 $R$ は正弦定理で求める。 $\sin B$ が (2) で分かっていて、向かいの辺 $\mathrm{CA}=4$ も分かっているので、 $\dfrac{\mathrm{CA}}{\sin B}=2R$ がすぐに使える。

内接円の半径 $r$ は、内接円の中心 $\mathrm{I}$ から3頂点へ線を引いて $\triangle\mathrm{ABC}$ を3つの三角形に分けると、どれも高さが $r$ になる。よって面積は $\dfrac12r(\mathrm{AB}+\mathrm{BC}+\mathrm{CA})$ とも表せる。(2) の面積と等しいとおけば $r$ が求まる。(2) の面積はこのための誘導になっている。

中原先生のコメント 内接円の半径は面積を2通りで表して求め、外接円の半径は正弦定理で求めます。この2つはセットで覚えておいてください。内接円の半径の求め方は、あとで習う内接球の半径にもそのまま使えます。

  1. $\triangle\mathrm{ABC}$ で正弦定理 $\dfrac{\mathrm{CA}}{\sin B}=2R$ から $R$ を求める。
  2. $\triangle\mathrm{ABC}$ の面積を $\dfrac12r(\mathrm{AB}+\mathrm{BC}+\mathrm{CA})$ と表し、(2) の面積と等しいとおいて $r$ を求める。

解答

2021年佐賀大学医学部数学 第1問 解答・解説
2021年佐賀大学医学部数学 第1問 解答・解説
解答をテキストで読む

(1) 配点 6点

$\mathrm{BC}=x$( $x>0$)とおく。 $\triangle\mathrm{ABC}$ で余弦定理より

$$\mathrm{AC}^2=\mathrm{AB}^2+\mathrm{BC}^2-2\cdot\mathrm{AB}\cdot\mathrm{BC}\cos B$$

$$16=36+x^2-2\cdot6\cdot x\cdot\dfrac34$$

$$x^2-9x+20=0$$

$$(x-4)(x-5)=0$$

$$x=4,\ 5$$

どちらも $x>0$ をみたす。 $\mathrm{A}$ を中心とする半径4の円が直線 $\mathrm{BC}$ と2点 $\mathrm{C_1}$、 $\mathrm{C_2}$ で交わり、条件をみたす三角形は2つある。

答 $\mathrm{BC}=4,\ 5$

(検算: $\mathrm{BC}=4$ のとき $\dfrac{36+16-16}{2\cdot6\cdot4}=\dfrac34$、 $\mathrm{BC}=5$ のとき $\dfrac{36+25-16}{2\cdot6\cdot5}=\dfrac34$ で、どちらも $\cos B=\dfrac34$ になる)

(1) の別解(垂線を下ろす)

$\mathrm{A}$ から直線 $\mathrm{BC}$ に垂線 $\mathrm{AH}$ を下ろすと、 $\mathrm{BH}=\mathrm{AB}\cos B=\dfrac92$。 $\sin B=\dfrac{\sqrt7}{4}$ より $\mathrm{AH}=\mathrm{AB}\sin B=\dfrac{3\sqrt7}{2}$。 $\triangle\mathrm{AHC}$ で三平方の定理より $\mathrm{CH}=\sqrt{16-\dfrac{63}{4}}=\dfrac12$。 $\mathrm{C}$ は $\mathrm{H}$ の両側にとれるので $\mathrm{BC}=\dfrac92\pm\dfrac12=4,\ 5$。 $\mathrm{C}$ が $\mathrm{H}$ より $\mathrm{B}$ 寄りにある $\mathrm{BC}=4$ の方は $\angle\mathrm{C}$ が鈍角になることも、この図から分かる

(2) 配点 7点

$\triangle\mathrm{ABC}$ で余弦定理より

$$\cos C=\dfrac{\mathrm{BC}^2+\mathrm{CA}^2-\mathrm{AB}^2}{2\cdot\mathrm{BC}\cdot\mathrm{CA}}$$

$\mathrm{BC}=4$ のとき

$$\cos C=\dfrac{16+16-36}{2\cdot4\cdot4}=-\dfrac18<0$$

$\mathrm{BC}=5$ のとき

$$\cos C=\dfrac{25+16-36}{2\cdot5\cdot4}=\dfrac18>0$$

$\angle\mathrm{C}$ が鋭角となるのは $\cos C>0$ のときなので

$$\mathrm{BC}=5$$

$0^\circ<B<180^\circ$ より $\sin B>0$ なので

$$\sin B=\sqrt{1-\cos^2B}=\sqrt{1-\dfrac{9}{16}}=\dfrac{\sqrt7}{4}$$

よって

$$\triangle\mathrm{ABC}=\dfrac12\cdot\mathrm{AB}\cdot\mathrm{BC}\sin B=\dfrac12\cdot6\cdot5\cdot\dfrac{\sqrt7}{4}=\dfrac{15\sqrt7}{4}$$

答 $\dfrac{15\sqrt7}{4}$

(検算:3辺が $5$、 $4$、 $6$ なので、ヘロンの公式で $s=\dfrac{15}{2}$ として $\sqrt{\dfrac{15}{2}\cdot\dfrac52\cdot\dfrac72\cdot\dfrac32}=\dfrac{\sqrt{1575}}{4}=\dfrac{15\sqrt7}{4}$ と一致する)

(3) 配点 7点

外接円の半径を $R$ とする。 $\triangle\mathrm{ABC}$ で正弦定理より

$$\dfrac{\mathrm{CA}}{\sin B}=2R$$

$$2R=4\div\dfrac{\sqrt7}{4}=\dfrac{16}{\sqrt7}$$

$$R=\dfrac{8}{\sqrt7}=\dfrac{8\sqrt7}{7}$$

内接円の半径を $r$、内接円の中心を $\mathrm{I}$ とする。 $\triangle\mathrm{ABC}$ を $\triangle\mathrm{IBC}$、 $\triangle\mathrm{ICA}$、 $\triangle\mathrm{IAB}$ の3つに分けると、どれも高さが $r$ なので

$$\triangle\mathrm{ABC}=\dfrac12r\cdot\mathrm{BC}+\dfrac12r\cdot\mathrm{CA}+\dfrac12r\cdot\mathrm{AB}=\dfrac12r(5+4+6)=\dfrac{15}{2}r$$

(2) より $\triangle\mathrm{ABC}=\dfrac{15\sqrt7}{4}$ なので

$$\dfrac{15}{2}r=\dfrac{15\sqrt7}{4}$$

$$r=\dfrac{\sqrt7}{2}$$

答 外接円の半径 $\dfrac{8\sqrt7}{7}$、内接円の半径 $\dfrac{\sqrt7}{2}$

(検算: $R=\dfrac{abc}{4S}=\dfrac{5\cdot4\cdot6}{4\cdot\dfrac{15\sqrt7}{4}}=\dfrac{8}{\sqrt7}$ で一致する)

出題意図

(1) 2辺とその間にない角が与えられたとき、求めたい辺を文字でおき、余弦定理から2次方程式を立てて辺の長さを求めることができるか。解が2つあり、三角形が2つできることを捉えることができるか。

(2) 「 $\angle\mathrm{C}$ が鋭角」という条件を $\cos C>0$ と読みかえ、2つの三角形から1つを選んで面積を求めることができるか

(3) 外接円の半径は正弦定理、内接円の半径は面積を2通りで表す、という基本が理解できているか

講評

難易度簡単
目標得点20点
目標時間15分

典型問題。
(2) は「 $\angle\mathrm{C}$ が鋭角」という条件を言いかえられるかがポイントだが、今回は辺の長さを計算してしまえばよいので難しくない。
(3) は、外接円の半径は正弦定理、内接円の半径は面積を2通りで表す、という求め方を知っているかどうか。
反射的に解き方が思い浮かべば簡単なので、15分で満点を取りたい。

差がつく所・失点しやすい所

  • (1) で2つの解をどちらも残し、(2) の「 $\angle\mathrm{C}$ が鋭角」で1つに絞るという発想に行き着けるか:2辺とその間にない角では三角形が1つに決まらない。(1) で片方を捨てると減点され、(2) の条件の意味も分からなくなる。
  • (3) の内接円の半径で (2) の面積を活用できるか:面積を2通りで表すことを知っていれば、(2) の答えを使うだけで求まる。誘導がなく (3) だけを聞かれても、(1)(2) の流れを自分で組み立てられることが基準。
  • 計算は単純だが、どの三角形で余弦定理・正弦定理を使ったかを書き落とすと減点されやすい

2021年佐賀大学医学部数学
第2問 解答・解説

第2問は数と式・集合と命題の問題です。
テーマは「$\alpha=\sqrt2+\sqrt3$ の多項式で $\sqrt2$、 $\sqrt3$、 $\sqrt6$、 $\dfrac{1}{\alpha+1}$ を表し、 $\alpha$ が無理数であることを背理法で示す」。

問題

2021年佐賀大学医学部数学 第2問 問題
2021年佐賀大学医学部数学 第2問 問題
問題文をテキストで読む

$\alpha=\sqrt2+\sqrt3$ とするとき、次の問に答えよ。

(1) $\sqrt2$、 $\sqrt3$、 $\sqrt6$ を、それぞれ有理数 $a$、 $b$、 $c$、 $d$ を用いて $a\alpha^3+b\alpha^2+c\alpha+d$ の形に表せ。

(2) $\dfrac{1}{\alpha+1}$ を、有理数 $a$、 $b$、 $c$、 $d$ を用いて $a\alpha^3+b\alpha^2+c\alpha+d$ の形に表せ。

(3) (1)、(2)で示した式のいずれかを用いることにより、 $\alpha$ が有理数または無理数のどちらになるか、理由をつけて答えよ。ただし、 $\sqrt2$、 $\sqrt3$、 $\sqrt6$ が無理数であることは用いてもよい。

解答の方針

【(1)の方針】

着眼点

$\alpha=\sqrt2+\sqrt3$ には $\sqrt2$ と $\sqrt3$ が混ざっている。2乗すると $\alpha^2=5+2\sqrt6$ となり、 $\sqrt2$ と $\sqrt3$ が消えてルートは $\sqrt6$ の1種類だけになる。よって $\sqrt6$ はすぐに求まる。さらに $\alpha$ を掛けた $\alpha^3=11\sqrt2+9\sqrt3$ には $\sqrt2$ と $\sqrt3$ だけが現れる。つまり、 $1$、 $\alpha$、 $\alpha^2$、 $\alpha^3$ を $1$、 $\sqrt2$、 $\sqrt3$、 $\sqrt6$ の種類ごとに並べると、奇数乗には $\sqrt2$、 $\sqrt3$ だけ、偶数乗には $1$、 $\sqrt6$ だけが現れる。 $\sqrt2$、 $\sqrt3$ は、 $\alpha=\sqrt2+\sqrt3$ と $\alpha^3=11\sqrt2+9\sqrt3$ の2式を $\sqrt2$、 $\sqrt3$ を未知数とする連立1次方程式と見て、一方を消去すれば求まる。

2021年佐賀大学医学部数学 第2問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第2問 解答の方針の図

中原先生のコメント ルートを含む式を2乗するのは、ルートを消すためです。

  1. $\alpha^2=(\sqrt2+\sqrt3)^2=5+2\sqrt6$ を求め、 $\sqrt6$ について解いて $\sqrt6=\dfrac12\alpha^2-\dfrac52$ を求める。
  2. $\alpha^3=\alpha\cdot\alpha^2$ を計算して $\alpha^3=11\sqrt2+9\sqrt3$ を求める。
  3. $\alpha^3-9\alpha=2\sqrt2$ から $\sqrt3$ を消去して $\sqrt2$ を、 $\alpha^3-11\alpha=-2\sqrt3$ から $\sqrt2$ を消去して $\sqrt3$ を、それぞれ $\alpha$ の式で表す。

【(2)の方針】

着眼点

$\dfrac{1}{\alpha+1}=\dfrac{1}{1+\sqrt2+\sqrt3}$ の分母を有理化すれば、 $1$、 $\sqrt2$、 $\sqrt6$ の式に直る。あとは (1) で求めた $\sqrt2$ と $\sqrt6$ の式を代入するだけで、 $\alpha$ の多項式になる。

中原先生のコメント 3項の分母の有理化は、2項ずつに分けて有理化を2回するだけです。

  1. 分母・分子に $(1+\sqrt2)-\sqrt3$ を掛けて $\dfrac{1+\sqrt2-\sqrt3}{2\sqrt2}$ にし、さらに分母・分子に $\sqrt2$ を掛けて $\dfrac{2+\sqrt2-\sqrt6}{4}$ にする。
  2. (1) の $\sqrt2=\dfrac12\alpha^3-\dfrac92\alpha$、 $\sqrt6=\dfrac12\alpha^2-\dfrac52$ を代入して整理する。
  3. $(\alpha+1)\times(\text{求めた式})=1$ を確かめる。

【(3)の方針】

着眼点

無理数であることの証明は定番で、背理法を使い、有理数であると仮定して矛盾を導く。有理数は分数で表せるので式で扱えるが、無理数はそのままでは式で扱えないからである。有理数同士の四則演算(0で割る場合を除く)の結果は必ず有理数になる。よって (1) の $\sqrt6=\dfrac{\alpha^2-5}{2}$ を使えば、 $\alpha$ が有理数なら右辺も有理数で、 $\sqrt6$ が有理数になって矛盾する。(2) の式からは「 $\dfrac{1}{\alpha+1}$ が有理数」としか言えず、すぐには矛盾にならないので、(1) の式を使う。

2021年佐賀大学医学部数学 第2問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第2問 解答の方針の図

中原先生のコメント 無理数であることの証明は、基本的に背理法で、有理数であると仮定して矛盾を導きます。有理数同士は足しても引いても掛けても割っても有理数しか生まれず、 $\sqrt2$ や $\pi$ のような無理数は作れません。

  1. $\alpha$ が有理数であると仮定する。
  2. (1) の $\sqrt6=\dfrac{\alpha^2-5}{2}$ の右辺は有理数同士の四則演算なので有理数となり、 $\sqrt6$ が有理数になる。
  3. $\sqrt6$ が無理数であることに矛盾するので、 $\alpha$ は無理数と結論する。

解答

2021年佐賀大学医学部数学 第2問 解答・解説
2021年佐賀大学医学部数学 第2問 解答・解説
解答をテキストで読む

(1) 配点 8点

$$\alpha^2=(\sqrt2+\sqrt3)^2=2+2\sqrt6+3=5+2\sqrt6$$

よって

$$\sqrt6=\dfrac{1}{2}\alpha^2-\dfrac{5}{2}$$

次に

$$\alpha^3=\alpha\cdot\alpha^2=(\sqrt2+\sqrt3)(5+2\sqrt6)=5\sqrt2+5\sqrt3+2\sqrt{12}+2\sqrt{18}=11\sqrt2+9\sqrt3$$

$1$、 $\alpha$、 $\alpha^2$、 $\alpha^3$ を $1$、 $\sqrt2$、 $\sqrt3$、 $\sqrt6$ の種類ごとに整理すると、次の表のようになる。

$\alpha=\sqrt2+\sqrt3$ と $\alpha^3=11\sqrt2+9\sqrt3$ から $\sqrt3$ を消去すると

$$\alpha^3-9\alpha=2\sqrt2\qquad\text{より}\qquad\sqrt2=\dfrac{1}{2}\alpha^3-\dfrac{9}{2}\alpha$$

$\sqrt2$ を消去すると

$$\alpha^3-11\alpha=-2\sqrt3\qquad\text{より}\qquad\sqrt3=-\dfrac{1}{2}\alpha^3+\dfrac{11}{2}\alpha$$

答 $\sqrt2=\dfrac{1}{2}\alpha^3-\dfrac{9}{2}\alpha$、 $\sqrt3=-\dfrac{1}{2}\alpha^3+\dfrac{11}{2}\alpha$、 $\sqrt6=\dfrac{1}{2}\alpha^2-\dfrac{5}{2}$

( $(a,\ b,\ c,\ d)$ はそれぞれ $\left(\dfrac{1}{2},\ 0,\ -\dfrac{9}{2},\ 0\right)$、 $\left(-\dfrac{1}{2},\ 0,\ \dfrac{11}{2},\ 0\right)$、 $\left(0,\ \dfrac{1}{2},\ 0,\ -\dfrac{5}{2}\right)$)

(検算: $\sqrt2+\sqrt3=\alpha$ に当てはめると $\left(\dfrac{1}{2}\alpha^3-\dfrac{9}{2}\alpha\right)+\left(-\dfrac{1}{2}\alpha^3+\dfrac{11}{2}\alpha\right)=\alpha$ となり正しい)

(1) の別解(逆数をとって $\alpha$ と連立する)

$\sqrt2$、 $\sqrt3$ については、逆数をとる発想も自然である。

$$\dfrac{1}{\alpha}=\dfrac{1}{\sqrt3+\sqrt2}=\dfrac{\sqrt3-\sqrt2}{(\sqrt3+\sqrt2)(\sqrt3-\sqrt2)}=\sqrt3-\sqrt2$$

なので、 $\alpha=\sqrt3+\sqrt2$ と連立して

$$\sqrt2=\dfrac{1}{2}\left(\alpha-\dfrac{1}{\alpha}\right),\qquad\sqrt3=\dfrac{1}{2}\left(\alpha+\dfrac{1}{\alpha}\right)$$

ただし、このままでは $\dfrac{1}{\alpha}$ が残るので、 $\dfrac{1}{\alpha}$ を $\alpha$ の多項式で表す手間がある。 $\alpha^2-5=2\sqrt6$ の両辺を2乗すると $\alpha^4-10\alpha^2+25=24$ より $\alpha^4-10\alpha^2+1=0$。両辺を $\alpha\ (\neq0)$ で割ると

$$\dfrac{1}{\alpha}=10\alpha-\alpha^3$$

これを代入して

$$\sqrt2=\dfrac{1}{2}\left(\alpha-10\alpha+\alpha^3\right)=\dfrac{1}{2}\alpha^3-\dfrac{9}{2}\alpha,\qquad\sqrt3=\dfrac{1}{2}\left(\alpha+10\alpha-\alpha^3\right)=-\dfrac{1}{2}\alpha^3+\dfrac{11}{2}\alpha$$

となり、本解と同じ結果になる

(2) 配点 8点

分母・分子に $(1+\sqrt2)-\sqrt3$ を掛けると、分母は $(1+\sqrt2)^2-(\sqrt3)^2=3+2\sqrt2-3=2\sqrt2$ となるので

$$\dfrac{1}{\alpha+1}=\dfrac{1}{1+\sqrt2+\sqrt3}=\dfrac{1+\sqrt2-\sqrt3}{2\sqrt2}=\dfrac{\sqrt2+2-\sqrt6}{4}=\dfrac{2+\sqrt2-\sqrt6}{4}$$

これに (1) の $\sqrt2=\dfrac{\alpha^3-9\alpha}{2}$、 $\sqrt6=\dfrac{\alpha^2-5}{2}$ を代入すると

$$\dfrac{1}{\alpha+1}=\dfrac{1}{4}\left(2+\dfrac{\alpha^3-9\alpha}{2}-\dfrac{\alpha^2-5}{2}\right)=\dfrac{\alpha^3-\alpha^2-9\alpha+9}{8}$$

答 $\dfrac{1}{\alpha+1}=\dfrac{1}{8}\alpha^3-\dfrac{1}{8}\alpha^2-\dfrac{9}{8}\alpha+\dfrac{9}{8}$

(検算: $(\alpha+1)(\alpha^3-\alpha^2-9\alpha+9)=\alpha^4-10\alpha^2+9$ で、 $\alpha^4=(5+2\sqrt6)^2=49+20\sqrt6$、 $10\alpha^2=50+20\sqrt6$ より、これは $49-50+9=8$ に等しい。よって $(\alpha+1)\times\dfrac{\alpha^3-\alpha^2-9\alpha+9}{8}=1$ となり正しい)

(2) の別解( $\alpha$ の満たす4次方程式を $\alpha+1$ で割る)

(1) の別解と同じように $\alpha^4-10\alpha^2+1=0$。 $x^4-10x^2+1$ を $x+1$ で割ると、商は $x^3-x^2-9x+9$、余りは $(-1)^4-10\cdot(-1)^2+1=-8$ なので

$$x^4-10x^2+1=(x+1)(x^3-x^2-9x+9)-8$$

$x=\alpha$ を代入すると左辺は0なので、 $(\alpha+1)(\alpha^3-\alpha^2-9\alpha+9)=8$。 $\alpha+1\neq0$ より

$$\dfrac{1}{\alpha+1}=\dfrac{\alpha^3-\alpha^2-9\alpha+9}{8}$$

となり、本解と同じ結果になる。次数下げを割り算で行う見方で、(1) を使わずに求まるが、4次方程式を作る発想が要る

(3) 配点 4点

$\alpha$ が有理数であると仮定する。

(1) より

$$\sqrt6=\dfrac{\alpha^2-5}{2}$$

である。 $\alpha$ が有理数なら $\alpha^2$、 $\alpha^2-5$、 $\dfrac{\alpha^2-5}{2}$ はいずれも有理数同士の四則演算の結果なので有理数であり、 $\sqrt6$ は有理数となる。

これは $\sqrt6$ が無理数であることに矛盾する。よって $\alpha$ は有理数ではない。

答 $\alpha$ は無理数

( $\sqrt2=\dfrac{\alpha^3-9\alpha}{2}$ や $\sqrt3=\dfrac{-\alpha^3+11\alpha}{2}$ を使っても同じように矛盾が導ける)

出題意図

(1) $\alpha$ を2乗・3乗して $1$、 $\sqrt2$、 $\sqrt3$、 $\sqrt6$ の種類ごとに整理し、 $\alpha$ と $\alpha^3$ から $\sqrt2$、 $\sqrt3$ を、 $\alpha^2$ から $\sqrt6$ を求めることができるか

(2) 分母を有理化して $\sqrt2$、 $\sqrt6$ の式に直し、(1) の結果を代入して $\alpha$ の多項式に書きかえることができるか

(3) 無理数であることの証明を背理法で組み立て、(1) の式から「 $\alpha$ が有理数なら $\sqrt6$ も有理数」と矛盾を導くことができるか

講評

難易度標準
目標得点12点
目標時間25分

ぱっと見はやや簡単に見えるが、(1) が意外と難しく、この年の合否の分かれ目になった問題。
この問題から分かるのは、いろいろな問題に触れておく必要があるということ。
「こういう問題は出ない」と自分で線引きをしてしまうと、こうした見慣れない形の問題で点を落とす。
医学部医学科は高得点を取らないといけないので、出題範囲に線引きをせず、幅広い問題に取り組んでおくことが大事。

差がつく所・失点しやすい所

  • (1):この年の合否の分かれ目。 $\alpha$ を2乗・3乗してルートの種類ごとに整理するという発想に行き着けるか。 $\sqrt6$ は2乗するだけで求まるが、 $\sqrt2$、 $\sqrt3$ は $\alpha^3$ まで計算して消去する(または逆数をとる)発想が要り、大きく差がつく。
  • (2) で (1) をどう活用するか:分母を有理化して $\sqrt2$、 $\sqrt6$ の式に直せば (1) を代入するだけ。 $a$、 $b$、 $c$、 $d$ を置いて係数を比べに行くと計算が重くなる。
  • (3) の背理法の記述:(1) の $\sqrt6$ の式さえあれば解ける。「有理数と仮定する」と「有理数同士の四則演算は有理数」の2つを書かないと減点される。

2021年佐賀大学医学部数学
第3問 解答・解説

第3問は平面ベクトル・三角関数・微分法(数学Ⅱ)の問題です。
テーマは「内積 $\vec{p}\cdot\vec{q}$ を $\theta$ で表し、 $t=\sin\theta+\cos\theta$ とおいて $t$ の3次関数の最大・最小にする」。

問題

2021年佐賀大学医学部数学 第3問 問題
2021年佐賀大学医学部数学 第3問 問題
問題文をテキストで読む

ベクトル $\vec{a}=(1,\,3)$、 $\vec{b}=(3,\,-1)$ のとき、

$$\vec{p}=(\cos\theta)\vec{a}+(\sin\theta)\vec{b}$$

$$\vec{q}=(\cos^2\theta)\vec{a}+(\sin^2\theta)\vec{b}$$

とおく。ただし、 $0\leqq\theta<2\pi$ とする。このとき、次の問に答えよ。

(1) $|\vec{a}|^2$、内積 $\vec{a}\cdot\vec{b}$、 $|\vec{b}|^2$ の値をそれぞれ求め、内積 $\vec{p}\cdot\vec{q}$ を $\theta$ を用いて表せ。

(2) $t=\sin\theta+\cos\theta$ のとき、 $t$ のとりうる値の範囲を求めよ。また、内積 $\vec{p}\cdot\vec{q}$ を $t$ を用いて表せ。

(3) 内積 $\vec{p}\cdot\vec{q}$ の最大値と最小値、およびそのときの $\theta$ の値をそれぞれ求めよ。

解答の方針

【(1)の方針】

着眼点

(1) は内積 $\vec{p}\cdot\vec{q}$ を表せるかがポイント。計算すれば $\cos^3\theta+\sin^3\theta$ の形になるので難しくない。 $\vec{p}$、 $\vec{q}$ はどちらも $\vec{a}$、 $\vec{b}$ で表されている。2つのベクトルで表すと決めたら、必要な情報はその2つの大きさと内積だけである。よって、問題文のとおり $|\vec{a}|^2$、 $\vec{a}\cdot\vec{b}$、 $|\vec{b}|^2$ を成分から求め、 $\vec{p}\cdot\vec{q}$ を展開して代入すればよい。成分を計算すると $\vec{a}\cdot\vec{b}=0$、 $|\vec{a}|=|\vec{b}|=\sqrt{10}$ で、 $\vec{a}$ と $\vec{b}$ は直交して長さが等しい(下の図)。そのため展開したときの $\vec{a}\cdot\vec{b}$ を含む項(交差項)がすべて消え、 $\cos^3\theta$ と $\sin^3\theta$ の項だけが残る。

2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答の方針の図
  1. 成分から $|\vec{a}|^2$、 $\vec{a}\cdot\vec{b}$、 $|\vec{b}|^2$ を求める。
  2. $\vec{p}\cdot\vec{q}=\{(\cos\theta)\vec{a}+(\sin\theta)\vec{b}\}\cdot\{(\cos^2\theta)\vec{a}+(\sin^2\theta)\vec{b}\}$ を展開する。
  3. 1の値を代入し、交差項が消えることを使って $\vec{p}\cdot\vec{q}=10(\cos^3\theta+\sin^3\theta)$ と表す。

【(2)の方針】

着眼点

問題文に $t=\sin\theta+\cos\theta$ というヒントがあるので、よくある問題である。(1) の $\cos^3\theta+\sin^3\theta$ は $\sin\theta$ と $\cos\theta$ を入れかえても変わらない対称式で、和 $\sin\theta+\cos\theta$ と積 $\sin\theta\cos\theta$ で表せる。そこで $\sin\theta$ と $\cos\theta$ の1次の最小単位 $\sin\theta+\cos\theta$ を $t$ とおく。積 $\sin\theta\cos\theta$ は $t$ を2乗すれば $t$ で表せる。文字を置いたら、必ずその文字の範囲をずらす。 $t$ の範囲は合成で求める。横軸に $\sin$、縦軸に $\cos$ をとり、 $\sin$ の係数1を横、 $\cos$ の係数1を縦にとって点 $(1,\,1)$ を打つと、原点からの長さが $\sqrt2$、角が $\dfrac{\pi}{4}$ と読める(下の図)。

2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答の方針の図

中原先生のコメント $\sin\theta$ と $\cos\theta$ の1次の最小単位を $t$ とおくと、ほかの項は $t$ の2乗や3乗で表せるように問題が作られている。このタイプで大事なのは、何を $t$ とおくかを決めることと、おいたあとに $t$ の範囲をしっかりずらせるかの2つである。

  1. $t=\sin\theta+\cos\theta=\sqrt2\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)$ と合成する。
  2. $0\leqq\theta<2\pi$ より $\dfrac{\pi}{4}\leqq\theta+\dfrac{\pi}{4}<\dfrac{9}{4}\pi$ で、 $\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)$ は $-1$ 以上1以下のすべての値をとるので、 $t$ の範囲を求める。
  3. $t^2=1+2\sin\theta\cos\theta$ から $\sin\theta\cos\theta=\dfrac{t^2-1}{2}$ とする。
  4. $\cos^3\theta+\sin^3\theta=(\sin\theta+\cos\theta)(1-\sin\theta\cos\theta)$ に代入し、(1) の式を $t$ で表す。

【(3)の方針】

着眼点

(2) で $\vec{p}\cdot\vec{q}$ が $t$ の3次関数になったので、ここから先はただの関数の問題として、区間 $-\sqrt2\leqq t\leqq\sqrt2$ で増減を調べる。3次関数の最大・最小の候補は、区間の端か極値である。候補の値を並べて比べれば、最大・最小を漏れなく決められる。最後に、最大・最小を与える $t$ の値を、(2) で求めた合成の式 $t=\sqrt2\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)$ に戻して $\theta$ を求める。 $\theta+\dfrac{\pi}{4}$ の範囲 $\dfrac{\pi}{4}\leqq\theta+\dfrac{\pi}{4}<\dfrac{9}{4}\pi$ の中で解くので、 $t=1$、 $t=-1$ のどちらも $\theta$ が2つずつある(下の図)。

2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答の方針の図

中原先生のコメント 3次関数の最大・最小は、候補で求める。候補は区間の端か極値の2種類である。

  1. $f(t)=15t-5t^3$( $-\sqrt2\leqq t\leqq\sqrt2$)とおき、 $f'(t)=-15(t+1)(t-1)$ の符号から増減表を書く。
  2. 候補の値 $f(-\sqrt2)$、 $f(-1)$、 $f(1)$、 $f(\sqrt2)$ を比べ、最大値10( $t=1$)、最小値 $-10$( $t=-1$)を求める。
  3. $\sqrt2\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)=1$、 $-1$ を $\dfrac{\pi}{4}\leqq\theta+\dfrac{\pi}{4}<\dfrac{9}{4}\pi$ の範囲で解き、 $\theta$ を求める。

解答

2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答・解説
2021年佐賀大学医学部数学 第3問 解答・解説
解答をテキストで読む

(1) 配点 6点

$$|\vec{a}|^2=1^2+3^2=10,\qquad\vec{a}\cdot\vec{b}=1\cdot3+3\cdot(-1)=0,\qquad|\vec{b}|^2=3^2+(-1)^2=10$$

答 $|\vec{a}|^2=10$、 $\vec{a}\cdot\vec{b}=0$、 $|\vec{b}|^2=10$

$\vec{p}\cdot\vec{q}$ を展開すると

$$\vec{p}\cdot\vec{q}=\cos^3\theta\,|\vec{a}|^2+(\cos\theta\sin^2\theta+\sin\theta\cos^2\theta)\,\vec{a}\cdot\vec{b}+\sin^3\theta\,|\vec{b}|^2$$

$|\vec{a}|^2=10$、 $\vec{a}\cdot\vec{b}=0$、 $|\vec{b}|^2=10$ を代入して

答 $\vec{p}\cdot\vec{q}=10(\cos^3\theta+\sin^3\theta)$

(1) の別解(成分で計算する)

$\vec{p}=(\cos\theta+3\sin\theta,\ 3\cos\theta-\sin\theta)$、 $\vec{q}=(\cos^2\theta+3\sin^2\theta,\ 3\cos^2\theta-\sin^2\theta)$ なので

$$\vec{p}\cdot\vec{q}=(\cos\theta+3\sin\theta)(\cos^2\theta+3\sin^2\theta)+(3\cos\theta-\sin\theta)(3\cos^2\theta-\sin^2\theta)=10\cos^3\theta+10\sin^3\theta$$

(展開すると $\sin\theta\cos^2\theta$、 $\cos\theta\sin^2\theta$ の項は打ち消し合う。答えは同じだが、問題文が $|\vec{a}|^2$、 $\vec{a}\cdot\vec{b}$、 $|\vec{b}|^2$ を先に求めさせているので、内積を展開する解き方を本解にした)

(2) 配点 6点

$$t=\sin\theta+\cos\theta=\sqrt2\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)$$

$0\leqq\theta<2\pi$ より $\dfrac{\pi}{4}\leqq\theta+\dfrac{\pi}{4}<\dfrac{9}{4}\pi$。この範囲は1周分なので、 $\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)$ は $-1$ 以上1以下のすべての値をとる。

答 $-\sqrt2\leqq t\leqq\sqrt2$

$t^2=\sin^2\theta+2\sin\theta\cos\theta+\cos^2\theta=1+2\sin\theta\cos\theta$ より

$$\sin\theta\cos\theta=\dfrac{t^2-1}{2}$$

よって

$$\cos^3\theta+\sin^3\theta=(\sin\theta+\cos\theta)(\sin^2\theta-\sin\theta\cos\theta+\cos^2\theta)=t\left(1-\dfrac{t^2-1}{2}\right)=\dfrac{t(3-t^2)}{2}$$

なので、(1) より

$$\vec{p}\cdot\vec{q}=10\cdot\dfrac{t(3-t^2)}{2}$$

答 $\vec{p}\cdot\vec{q}=15t-5t^3$

(3) 配点 8点

$f(t)=15t-5t^3$( $-\sqrt2\leqq t\leqq\sqrt2$)とおくと

$$f'(t)=15-15t^2=-15(t+1)(t-1)$$

$f'(t)$ は $t=\pm1$ で符号が変わり、増減表は次のとおり。

$t$$-\sqrt2$$\cdots$$-1$$\cdots$$1$$\cdots$$\sqrt2$
$f'(t)$$-$$0$$+$$0$$-$
$f(t)$$-5\sqrt2$$\searrow$$-10$$\nearrow$$10$$\searrow$$5\sqrt2$

( $f(\sqrt2)=15\sqrt2-5\cdot2\sqrt2=5\sqrt2$、 $f(-\sqrt2)=-5\sqrt2$)

最大・最小の候補は区間の端 $t=\pm\sqrt2$ と極値 $t=\pm1$ で、 $5\sqrt2<10$、 $-10<-5\sqrt2$ なので、最大値は $f(1)=10$、最小値は $f(-1)=-10$。

次に、そのときの $\theta$ を求める。(2) より $t=\sqrt2\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)$、 $\dfrac{\pi}{4}\leqq\theta+\dfrac{\pi}{4}<\dfrac{9}{4}\pi$ である。

$t=1$ のとき  $\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)=\dfrac{1}{\sqrt2}$ より $\theta+\dfrac{\pi}{4}=\dfrac{\pi}{4}$、 $\dfrac{3}{4}\pi$( $\dfrac{9}{4}\pi$ は範囲に入らない)。よって $\theta=0$、 $\dfrac{\pi}{2}$。

$t=-1$ のとき  $\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{4}\right)=-\dfrac{1}{\sqrt2}$ より $\theta+\dfrac{\pi}{4}=\dfrac{5}{4}\pi$、 $\dfrac{7}{4}\pi$。よって $\theta=\pi$、 $\dfrac{3}{2}\pi$。

答 最大値 $10$( $\theta=0$、 $\dfrac{\pi}{2}$ のとき)、最小値 $-10$( $\theta=\pi$、 $\dfrac{3}{2}\pi$ のとき)

(検算: $\theta=0$ のとき $\vec{p}=\vec{q}=\vec{a}$ で $\vec{p}\cdot\vec{q}=|\vec{a}|^2=10$。 $\theta=\pi$ のとき $\vec{p}=-\vec{a}$、 $\vec{q}=\vec{a}$ で $\vec{p}\cdot\vec{q}=-10$。 $\theta=\dfrac{\pi}{2}$、 $\dfrac{3}{2}\pi$ も $\vec{b}$ で同じように確かめられる)

(3) の別解(不等式で評価する)

$|\cos\theta|\leqq1$ より $\cos^3\theta\leqq\cos^2\theta$(等号は $\cos\theta=0$ または $1$)。同様に $\sin^3\theta\leqq\sin^2\theta$(等号は $\sin\theta=0$ または $1$)。よって

$$\cos^3\theta+\sin^3\theta\leqq\cos^2\theta+\sin^2\theta=1$$

で、等号は $\cos\theta$、 $\sin\theta$ がどちらも0か1のとき、すなわち $\theta=0$、 $\dfrac{\pi}{2}$。同じく $\cos^3\theta\geqq-\cos^2\theta$、 $\sin^3\theta\geqq-\sin^2\theta$ から $\cos^3\theta+\sin^3\theta\geqq-1$ で、等号は $\cos\theta$、 $\sin\theta$ がどちらも0か $-1$ のとき、すなわち $\theta=\pi$、 $\dfrac{3}{2}\pi$。(1) より最大値10、最小値 $-10$。

(計算は短いが、(2) の誘導を使わず、思いつきにくいので別解にした。検算には使える)

出題意図

(1) $\vec{a}$、 $\vec{b}$ で表されたベクトルの内積を、大きさと内積 $\vec{a}\cdot\vec{b}$ を使って展開して求めることができるか

(2) $t=\sin\theta+\cos\theta$ の範囲を合成で求め、 $\sin\theta$ と $\cos\theta$ の対称式を $t$ で表すことができるか

(3) $t$ の3次関数の最大・最小を増減から求め、最大・最小を与える $\theta$ を漏れなく求めることができるか

講評

難易度簡単
目標得点20点
目標時間20分

どれも難しくない典型問題。
(1) は内積を展開すれば $\cos^3\theta+\sin^3\theta$ になり、(2) は $t=\sin\theta+\cos\theta$ のヒントがあるので、あとは3次関数の増減を調べるだけ。
ここは満点を狙う問題なので、20分ぐらいで満点を取ってほしい。
佐賀大医では、こうした典型問題を誘導がなくても自分で $t$ とおいて最後の小問まで解けることを勉強の基準にしてほしい。

差がつく所・失点しやすい所

  • (3) で、(2) の合成の式に戻し、 $\theta+\dfrac{\pi}{4}$ の範囲で解いて、最大・最小を与える $\theta$ を2つずつ漏れなく求めるという発想に行き着けるか: $\theta=0$ と $\dfrac{\pi}{2}$ のどちらかを落としやすい。
  • (3) で、区間の端の値 $\pm5\sqrt2$ と極値 $\pm10$ を比べずに極値を答えにしてしまう(答えは合っても減点される)
  • (2) は $t=\sin\theta+\cos\theta$ のヒントがあるので差はつきにくい。ヒントがなく、対称式を見て自分で $t$ とおくという発想に行き着けるかを問う形なら、ここで少し差がつく。

2021年佐賀大学医学部数学
第4問 解答・解説

第4問は微分法・積分法(数学Ⅱ)の問題です。
テーマは「3次関数 $f(x)=-x^3+4x$ の接線と、曲線と $x$ 軸・接線・ $y$ 軸で囲まれた2つの部分の面積の和の最小」。

問題

2021年佐賀大学医学部数学 第4問 問題
2021年佐賀大学医学部数学 第4問 問題
問題文をテキストで読む

$f(x)=-x^3+4x$ とおく。曲線 $y=f(x)$ 上の点 $\mathrm{P}(t,\,f(t))$ における接線を $\ell$ とする。ただし、 $0<t<2$ とする。 $y=f(x)\ (t\leqq x\leqq2)$、 $x$ 軸、および直線 $x=t$ で囲まれた部分の面積を $S_1(t)$ とする。 $y=f(x)\ (0\leqq x\leqq t)$、直線 $\ell$、および $y$ 軸で囲まれた部分の面積を $S_2(t)$ とし、 $S(t)=S_1(t)+S_2(t)$ とする。このとき、次の問に答えよ。

(1) 直線 $\ell$ の方程式を求めよ。

(2) $S_1(t)$ を $t$ を用いて表せ。

(3) $S_2(t)$ を $t$ を用いて表せ。

(4) $t$ が $0<t<2$ の範囲を動くとき、 $S(t)$ の最小値とそのときの $t$ の値を求めよ。

解答の方針

【(1)の方針】

着眼点

接線は接点の座標と傾きで決まる。接点は $\mathrm{P}(t,\,f(t))$、傾きは $f'(t)$ なので、接線の公式にそのまま当てはめればよい。

中原先生のコメント 接線は、傾きが $f'(t)$ で点 $(t,\,f(t))$ を通る直線なので、 $y=f'(t)(x-t)+f(t)$ と書ける。この接線の公式は必ず覚えておく。

  1. $f'(x)=-3x^2+4$ を求める。
  2. 接線の公式 $y=f'(t)(x-t)+f(t)$ に代入し、整理して $y=(4-3t^2)x+2t^3$ を求める。

【(2)の方針】

着眼点

面積の問題では、まずグラフを書いて、どの部分の面積かを確かめる。 $f(x)=-x(x-2)(x+2)$ なので、曲線は $x=0$、 $2$ で $x$ 軸と交わり、 $0\leqq x\leqq2$ では $x$ 軸より上にある。よって $S_1(t)$ は、曲線と $x$ 軸の間の $t\leqq x\leqq2$ の部分で、上が曲線、下が $x$ 軸(下の図の濃い色の部分)。

2021年佐賀大学医学部数学 第4問 解答の方針の図
2021年佐賀大学医学部数学 第4問 解答の方針の図

中原先生のコメント 面積の問題では、常にグラフを書いておく。グラフは外形がおおまかに合っていればよい。

  1. $0\leqq x\leqq2$ で $f(x)\geqq0$ を確かめ、 $S_1(t)=\displaystyle\int_t^2(-x^3+4x)\,dx$ と立式する。
  2. 原始関数 $-\dfrac{x^4}{4}+2x^2$ に $x=2$、 $t$ を代入して $S_1(t)=\dfrac{t^4}{4}-2t^2+4$ を求める。

【(3)の方針】

着眼点

$S_2(t)$ は、 $0\leqq x\leqq t$ で上が接線 $\ell$、下が曲線の部分(上の図の薄い色の部分)。上下関係は、( $\ell$ の式) $-f(x)$ の符号で確かめる。 $\ell$ は $x=t$ で曲線に接するので、この差は $(x-t)^2$ を因数にもち、 $(x-t)^2(x+2t)$ と因数分解できる。 $x\geqq0$ ではこれが $0$ 以上なので、接線が上にある。積分区間の下端が $0$ なので、差を展開した形 $x^3-3t^2x+2t^3$ のまま積分すれば、下端を代入した値はすべて $0$ になり計算が軽い。

中原先生のコメント 面積の立式では、どちらからどちらを引くかがとても大事。

  1. (1) の $\ell$ の式から $f(x)$ を引き、 $x^3-3t^2x+2t^3=(x-t)^2(x+2t)$ とする。
  2. $0\leqq x\leqq t$ で $(x-t)^2(x+2t)\geqq0$ より、接線が曲線より上にあることを確かめる。
  3. $S_2(t)=\displaystyle\int_0^t(x^3-3t^2x+2t^3)\,dx$ と立式し、原始関数に $x=t$ を代入して $S_2(t)=\dfrac34t^4$ を求める。

【(4)の方針】

着眼点

(2)(3) の結果を足すと $S(t)=t^4-2t^2+4$ となり、 $t$ の4次関数になる。4次関数の最小値は、微分して増減を調べればよい。 $S'(t)=4t(t+1)(t-1)$ で、 $0<t<2$ では $4t(t+1)>0$ なので、 $S'(t)$ の符号は $t-1$ の符号で決まり、 $t=1$ で負から正に変わる。

中原先生のコメント 導関数は、 $=0$ を解くだけで済ませず、グラフを書いて符号の変化を見る。

  1. $S(t)=S_1(t)+S_2(t)=t^4-2t^2+4$ を求める。
  2. $S'(t)=4t(t+1)(t-1)$ を求め、 $0<t<2$ での符号を調べる。
  3. 増減表から $t=1$ で最小となることを示し、 $S(1)=3$ を求める。

解答

2021年佐賀大学医学部数学 第4問 解答・解説
2021年佐賀大学医学部数学 第4問 解答・解説
解答をテキストで読む

(1) 配点 4点

$f'(x)=-3x^2+4$ より、点 $\mathrm{P}(t,\,-t^3+4t)$ における接線 $\ell$ の方程式は

$$y=(-3t^2+4)(x-t)+(-t^3+4t)$$

整理すると

$$y=(4-3t^2)x+3t^3-4t-t^3+4t=(4-3t^2)x+2t^3$$

答 $y=(4-3t^2)x+2t^3$

(2) 配点 4点

$f(x)=-x(x^2-4)=-x(x-2)(x+2)$ より、曲線 $y=f(x)$ は $x=0$、 $2$ で $x$ 軸と交わり、 $0\leqq x\leqq2$ で $f(x)\geqq0$ である。 $S_1(t)$、 $S_2(t)$ は下の図の色の部分の面積である。

よって

$$S_1(t)=\int_t^2(-x^3+4x)\,dx$$

$$=\left[-\dfrac{x^4}{4}+2x^2\right]_t^2=(-4+8)-\left(-\dfrac{t^4}{4}+2t^2\right)=\dfrac{t^4}{4}-2t^2+4$$

(原始関数 $-\dfrac{x^4}{4}+2x^2$ を微分すると $-x^3+4x$ に戻る)

答 $S_1(t)=\dfrac{t^4}{4}-2t^2+4$

(3) 配点 6点

上下関係 (1) より、接線 $\ell$ の式から $f(x)$ を引くと

$$(4-3t^2)x+2t^3-(-x^3+4x)=x^3-3t^2x+2t^3$$

$\ell$ は $x=t$ で曲線に接するので、この式は $(x-t)^2$ を因数にもち

$$x^3-3t^2x+2t^3=(x-t)^2(x+2t)$$

$0\leqq x\leqq t$ では $(x-t)^2\geqq0$、 $x+2t>0$ なので、この式は $0$ 以上。よって $0\leqq x\leqq t$ で、接線 $\ell$ は曲線 $y=f(x)$ より上にある(接するのは点 $\mathrm{P}$ だけ)。

立式と計算 したがって

$$S_2(t)=\int_0^t\{(4-3t^2)x+2t^3-(-x^3+4x)\}\,dx=\int_0^t(x^3-3t^2x+2t^3)\,dx$$

$$=\left[\dfrac{x^4}{4}-\dfrac{3t^2}{2}x^2+2t^3x\right]_0^t=\dfrac{t^4}{4}-\dfrac{3}{2}t^4+2t^4=\dfrac34t^4$$

(原始関数を $x$ で微分すると $x^3-3t^2x+2t^3$ に戻る)

答 $S_2(t)=\dfrac34t^4$

(3) の別解( $x-t$ のかたまりで積分する)

$x+2t=(x-t)+3t$ と書き直し、 $x-t$ のかたまりのまま積分すると

$$S_2(t)=\int_0^t(x-t)^2\{(x-t)+3t\}\,dx=\left[\dfrac{(x-t)^4}{4}+t(x-t)^3\right]_0^t=0-\left(\dfrac{t^4}{4}-t^4\right)=\dfrac34t^4$$

( $x-t$ のかたまりで積分すると上端 $x=t$ の値が $0$ になる。 $\dfrac{1}{12}$ 公式は接点 $x=t$ からもう1つの交点 $x=-2t$ までの面積の公式で、本問は $y$ 軸で切られているので、そのままは使えない。本問は下端が $0$ なので、展開したまま積分する本解の方が自然)

(4) 配点 6点

(2)(3) より

$$S(t)=\dfrac{t^4}{4}-2t^2+4+\dfrac34t^4=t^4-2t^2+4$$

$t$ で微分すると

$$S'(t)=4t^3-4t=4t(t+1)(t-1)$$

$0<t<2$ では $4t(t+1)>0$ なので、 $S'(t)$ の符号は $t-1$ の符号と一致する(下の図)。

増減表は次のようになる。

$t$$(0)$$\cdots$$1$$\cdots$$(2)$
$S'(t)$$-$$0$$+$
$S(t)$$(4)$$\searrow$$3$$\nearrow$$(12)$

よって $S(t)$ は $t=1$ で最小となり、最小値は $S(1)=1-2+4=3$。

(検算: $S_1(1)=\dfrac14-2+4=\dfrac94$、 $S_2(1)=\dfrac34$ で、和は $3$ )

答 $t=1$ のとき最小値 $3$

(4) の別解( $t^2$ の2次関数として平方完成する)

$S(t)=t^4-2t^2+4=(t^2-1)^2+3$。 $0<t<2$ のとき $0<t^2<4$ で、 $t^2=1$ すなわち $t=1$ のとき最小値 $3$。

出題意図

(1) 3次関数の接線の方程式を、接線の公式から正しく求めることができるか

(2)(3) グラフを書いて上下関係をとらえ、面積を $\displaystyle\int\{(\text{上})-(\text{下})\}\,dx$ の形で立式し、文字 $t$ を含んだまま計算できるか

(4) (2)(3) で求めた面積の和を $t$ の関数と見て、微分して増減を調べ、最小値を求めることができるか

講評

難易度簡単
目標得点20点
目標時間15分

(1) は接線を求めるだけ、(2)(3) は面積を計算するだけ、(4) は和を微分して増減表を書くだけの簡単な問題。
15分で満点を取りたい。

差がつく所・失点しやすい所

  • 発想で大きく差がつく所は特になし。差がつくとすれば計算ミスだけ。(4) は (2)(3) の和の最小なので、(2)(3) の1か所の計算ミスが (4) の答えに影響する。このレベルで差をつけられるようでは佐賀大医の合格はかなり危ない。
  • (3) の「上−下」の向き:接線が上にあることを図と $(x-t)^2(x+2t)\geqq0$ で確かめてから立式する。
  • 誘導がなくても (4) を単体で解けるか:「接線 → 2つの面積 → 和の最小」を自分で組み立てられることが勉強の基準。

2021年佐賀大学医学部・数学の
講評とまとめ

4問の難易度と目標得点をまとめると、次のとおりです。

大問難易度目標点
第1問簡単20点
第2問標準12点
第3問簡単20点
第4問簡単20点
合計72点

全体としては簡単な年。
第1問・第3問・第4問の60点は取れないといけないので、あとは第2問で何点取れるかで合否が決まった。

解く流れ

  • 第1問 → 第3問 → 第4問 → 第2問
  • 目標時間:第1問 15分・第3問 20分・第4問 15分。残りの時間を第2問に回す。
  • 必ず取る第1問・第3問・第4問の60点を先に固め、合否を分ける第2問に時間を残す。
  • 見直しでは、第1問の $R$ と $r$ を $\dfrac{abc}{4S}$ やヘロンの公式で求め直す、第2問(1)(2) の式に $\alpha$ を代入して元に戻るか、第4問の $S(t)$ を平方完成で確かめる、などで検算する。

2021年佐賀大学医学部・数学に
関するよくある質問

2021年の佐賀大学医学部・数学について、よく聞かれる質問にお答えします。

2021年の佐賀大学医学部・数学は難しかった?

2021年の佐賀大学医学部・数学は、全体として「簡単」の年でした。
11年の中でこの年だけ数学Ⅲが出ず、4題とも数学Ⅰ・Ⅱ・Bの典型問題で、誘導も丁寧です。
第2問だけ標準で、ここで何点取れるかが合否を分けました。

2021年の佐賀大学医学部・数学は何点取れば合格できる?

目標点は72点です(80点満点)。

2021年の佐賀大学医学部・数学はどこで差がつく?

特に差がついたのは、次の3つです。

  • 第2問(1):$\sqrt2$、$\sqrt3$ を $\alpha$ の式で表せるか。
  • 第2問(2):無理数であることの証明を、矛盾を導く流れで書き切れるか。
  • 第1問・第3問・第4問:典型問題を取りこぼさず、60点を確実に取れるか。
2021年の佐賀大学医学部・数学は何が出題された?

大問ごとの単元は、次のとおりです。

  • 第1問:図形と計量
  • 第2問:数と式・集合と命題
  • 第3問:平面ベクトル・三角関数・微分法(数学Ⅱ)
  • 第4問:微分法・積分法(数学Ⅱ)

佐賀大学医学部の数学の過去問を年度別に見る

この記事を書いた人

ラ・サール高校から九州大学医学部医学科へ現役合格。医師国家資格所持するも、多くの受験生を難関大学に合格させるべく教育業界を選択。この度、自分の理想とする教育を生徒に少しでも提供するべく、個人で塾の開校に至る。
現役合格を目指し、熱い想いで指導に携わる。

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